大人ひとり1台が当たり前の田舎で、思い切って車を1台手放したのが2024年の8月半ばごろ。そこから一年ちょっとが経ち、気づけば2度目の冬がやってきました。
改めてわが家の条件をまとめると、ざっくりこんな感じ。
- 当日配送してくれるネットスーパーあり
- Amazonは基本、翌日配送
- 最寄り駅まで徒歩約10分
- 子どもは中1・小4
- 送迎が必要な習い事は週1回だけ
- 妻である私は在宅勤務
平日昼間に私が車を使いたい日は、夫の出社時間に合わせて会社まで送り、帰宅時間にあわせてお迎え。
正直、手間はあります。とくに冬の夜、雪や雨の日はまあまあつらい。
「たまには電車で帰ってきてほしいなぁ」と何度も思いますが、時間によっては電車の本数も少ないし、なにより田舎民はとにかく歩かない・歩きたがらない。すぐそこでも車で移動しがち。
私も人のこと言えないけど…。回覧板まわすのも面倒くさい笑。
車1台生活で大変なところ
まずは大変な部分から。
いちばん大きいのは、夫の出退勤にこちらのスケジュールがある程度ひっぱられることです。家事をして、子どもの相手をして…とバタバタしているときに「◯時ごろ迎えに来て」が入ると、どうしてもペースが乱されます。
のの字ねこ夫の残業が長引くと、なかなかお風呂に入れない。
子どもの送迎と夫のお迎え時間がかぶりそうな日はとくに焦る。どうしても時間がかぶるときは、夫に待機してもらうしかありません。イヤなら電車で帰ってきてもらうしかないっすね。
それでも続けている理由は、やっぱりお金のインパクト
車1台だと大変な時もありますが、それでも「2台に戻ろう」とは思っていません。一番の理由は、やっぱりお金のかかり方がぜんぜん違うから。
普通車1台を維持するには、自動車税、任意保険、車検代、ガソリン代、タイヤ交換やオイル交換などのメンテナンス費用がかかります。
地域や走行距離によって差はありますが、感覚的には、年間で30万円前後はかかっていたと思います。
月にすると2万〜3万円台。これが丸ごと浮いたと考えると、インパクトはかなり大きいです。
車を維持し続けるだけでも、じわじわとお金は出ていきます。「乗っていない日もお金がかかっている」という事実を、1台手放してから改めて実感。
毎月数万円の固定費が消えると、家計の感覚が本当に変わる!節約のために細かい支出を削るより、固定費をドカンと減らした方が、心にも余裕が生まれます。
時間と労力も減る
もうひとつ、意外と大きかったのが「時間」と「労力」の節約です。
車が2台あると、そのぶんメンテナンスもすべて2倍。オイル交換、タイヤ交換、車検、定期点検…。それぞれの日程を考えて予約して、車屋さんまで乗って行き、待ち時間を過ごして、また引き取りに行く。
この一連の流れが1台分減るだけで、かなりラクになりました。
タイヤの保管場所も、2セット分と1セット分では必要なスペースが違います。物理的なスペースが空くだけでなく、「タイヤどうしよう」「いつ交換しよう」といった頭の片すみのタスクも減ります。
「なんとなく、いつも車関連で何かやらなきゃいけない気がする」という感覚から少し解放されたのは、金額には見えない大きなメリットだと感じています。
浮いた分をどこに回すかで、生活の満足度が変わる
車1台分の維持費が浮いたことで、わが家ではお金の使い方も変わりました。
積立投資にまわして、将来のお金づくりにするだけじゃなくて、子どもと一緒に楽しめる体験や旅行に今まで以上に振り分けられるようになりました。
同じお金でも、何となく消費されていくガソリン代や維持費より、家族で行った旅行・楽しい思い出につかう方が、やっぱり満足度は高い。車を手放したことで、そういったお金の使いどころを選ぶ余地が増えたのは、想像以上に大きかったです。
田舎でも「1人1台」が絶対ではない
夫婦ともに毎日フル出社で、公共交通もほぼない地域だったり、子どもの送迎が毎日のように必要な家庭だったりすると、2台ないと生活がなり立ちません。実際、私のまわりは相変わらず大人ひとり1台が当たり前だし。
ただ、在宅勤務の人が家族にいる、駅まで徒歩圏内、ネットスーパーやネット通販が使いやすい環境、子どもの送迎頻度もそこまで多くない。そんな条件がいくつか重なっているなら、「本当に2台必要かな?」と一度立ち止まって考えてみる価値は大いにアリ。
わが家も、決して完璧にスマートに回っているわけではありません。だけど、
- 毎月の固定費をしっかり減らせた
- 車のメンテナンスにかける時間と気力が減った
- 資産形成や家族の思い出づくりにお金とエネルギーを回せている
コレを考えると、2024年夏に車1台を手放した選択は、今のところ大成功だったな~と感じています。








