娘の奥歯の乳歯、なかなか抜けないな…。
と思っていたら、まさかの永久歯が埋まっているという診断。
小学校6年生で乳歯を抜歯した娘。半年以上たっても永久歯が生えてこず、気づけば中学生になって矯正専門の歯科医院に通うことになりました。
- 中学生からの矯正スタートに至るまでの流れ
- 実際にかかった初診・検査までの費用の目安
- 親として感じた正直な気持ちや迷い など
「もしかしてうちの子も…?」と不安になっている方や、矯正治療を始めるタイミングで迷っている方のヒントになればうれしいです。
矯正治療を考えるきっかけ
小学校6年生のとき、娘がいつものかかりつけの歯医者さんで定期健診を受けたときのこと。
「この乳歯、自然には抜けそうにないですね」
と言われました。
しばらく様子を見ていましたが、やっぱりグラグラする気配もなく、けっきょく抜歯することに。
そこまでは「まぁ、そんなこともあるよね。」と思っていたんですが…。
問題はそのあと。
乳歯を抜いてから半年以上が経っても、永久歯が生えてこない。
さすがにちょっとおかしいなと思って、もう一度レントゲンを撮ってもらったところ、
永久歯が隣の永久歯の根にぶつかっている状態だとわかりました。
「このままだと、永久歯がちゃんと生えてこない可能性があります」
「矯正治療が必要かもしれません」
と先生に言われて、
矯正歯科専門の歯科医院を紹介してもらうことに。
正直、矯正=全体の歯ならびをキレイにするためにやるものってイメージしかなかった。

1本だけの問題でも矯正になるの?
とおどろきつつ、ここから娘の歯科矯正にまつわるアレコレが始まりました。
初診予約前の準備 不安だらけの待ち時間
紹介された矯正歯科専門のクリニックに、さっそく電話で初診の予約を入れました。
でも、タイミングの都合で実際の診察日まではすこし日があいていて。
その間に「初診表やパンフレットなどの書類を郵送しますね」と案内されて、数日後に封筒が届きました。
中に入っていたのは、患者情報を記入する初診表と、矯正治療の流れや概要が書かれたパンフレット。
この初診表、なかなかのボリュームありました。
- 氏名・住所・連絡先など基本情報
- 矯正を希望するきっかけ
- 気になっている歯並びや症状
- 家族全員の年齢・歯並びの状態
などなど、かなり細かく書く必要があって、記入するのがけっこう大変でした。
パンフレットには、
「矯正治療ってどう進むの?」
「どれくらいの期間がかかるの?」
といった流れが分かりやすくまとめられていて、
不安がちょっとだけ和らぐような内容だったんですが、やっぱりいちばん気になるのは費用のこと。
「矯正の種類や治療内容によって費用が大きく異なるため、初診の際に個別にご案内します」と書かれていて、
金額に関しては記載なし。
そりゃそうだよね、とは思う。思うけど…。



大体でもいいから費用を知りたい!!
っていうのが本音でした。
保険が適用されない自費診療。
全体の矯正となると100万円を超えることも珍しくないと聞いていたので、「今回のケースではどうなるんだろう…」と、待っている間ずっとソワソワしっぱなしでした。
金額が見えない不安って、こんなに大きいんだな…と実感。
いよいよ初診当日!まずはお話を聞いてみることに
矯正歯科専門のクリニックに行くのは、娘はもちろん、親の私にとっても今回が初めて。
すぐに名前を呼ばれ、娘と一緒に診察室へ。
紹介元のかかりつけ歯科とは連携していると聞いていたけれど、どうやら具体的な治療経過やレントゲン写真などの情報は共有されていない様子。
「乳歯を抜いたのはいつごろですか?」と質問されて、ちょっとあわててしまいました。
かかりつけの歯医者と連携している=勝手に「全部伝わっているだろう」と思っていたので。
事前に経過をメモしておけばよかったなーと反省。とっさに「半年以上前です。」と答えたのが合っててよかった。
この日は検査などは行わず。
- 治療の大まかな流れ
- ざっくりとした費用の目安
- 治療しなかった場合のリスク
についての説明を受けました。
まずは、娘の歯ぐきの中に埋まっている永久歯(=埋伏歯/まいふくし)を引っ張り出す治療からスタートする予定とのこと。
この「埋伏歯の牽引治療」だけなら、およそ30万円ほど。
ただ、牽引したあとに歯並びやかみ合わせの調整が必要になる場合は、
さらに矯正治療を行うことになり、
その場合は100万円を超える可能性もあるそうです。
ちなみに、このまま放置した場合、埋伏歯のまわりの歯が倒れてきて歯ならびが悪くなったり、かみ合わせに影響が出たりするリスクもあるとのこと。
娘自身は、



あんまりやりたくないなあ、矯正器具つけたくない!
という様子で、気持ち的にはまだ乗り気ではなさそう。でも、先生の話を聞いて、「やるなら早い方がいいのかな」と思い始めた私。
中学生のうちに治療を始めた方が、大人になってからよりも治療期間が短くて済むこともあるという説明もあり、
このタイミングでしっかり向き合うことが大切かもしれない。と、少しずつ気持ちが固まりつつありました。
たくさん迷った末に検査をすることに
矯正治療って、本当に今すぐ必要なのかな?
もう少し様子を見てもいいのかもしれない。
そもそも、埋まっているだけで痛みがあるわけでもないし…。
一度帰宅してからも、頭の中ではぐるぐる考えがめぐっていました。
正直、矯正にかかる費用のことも、かなり気になっていました。
いきなり数十万円がかかるかもしれないというのは、やっぱり大きな決断。
しかも、今後の進み方によっては100万円を超えるかもしれないとなると、なおさらです。
家族の中でも意見はわかれました。
「そこまで急がなくてもいいんじゃない?」
という声もあって、
そのたびに「たしかにそうかも…」と心が揺れたり。
でも、身近な人が歯のトラブルを放置してしまった結果、
大人になってから長く通院することになっていたり、
『もっと早く対処しておけばよかった』とこぼす姿を目にしてきたからこそ、思ったんです。
今、ここでちゃんと向き合っておけば、将来娘が困らずにすむかもしれない。
娘はまだそこまでピンときていないかもしれないけれど、成長の途中である中学生の時期だからこそ、大人になる前にできることはやっておいたほうがいいんじゃないか。
そんな気持ちが少しずつ強くなっていって、
家族で話し合った末に、次回の検査を受けることに決めました。
矯正検査って何するの?娘の体験レポ
検査は約1時間ほどかかると聞いていたので、この日は少し早めに家を出て、余裕をもってクリニックに到着。
娘が診察室に入ったあとは、私は待合室で待機です。
待合室には無料Wi-Fiが使えるようになっていて、スマホで調べものや読書をしながら、1時間ヒマせずに待つことができました(地味にありがたいポイント!)。
診察が終わって受付にもどってきた娘は、ちょっとぐったりした様子。
思っていたよりも検査内容がハードだったみたい。
検査内容はこんな感じ
あとから聞いた話では、検査ではこんなことをしたそうです。
- 口の中の写真撮影
-
専用の器具で口をぐいっと広げて撮影。
かなり大きく開けないといけないうえに、ちょっと痛みもあったらしい。 - レントゲン撮影
-
口に器具をくわえるタイプのレントゲン。
異物感があって、気持ち悪さもあったそうです。
私もコレ苦手。 - 歯の型取
-
ピンク色のスライムのような材料を使って、上下の歯型をとる工程。
特に下の歯の型取りがうまくいかず、何度かやり直しになってこれが一番つらかったとのこと。
帰り道はがんばったごほうびに、近くのドラッグストアで「
おつかれさまアイス」を買って帰宅しました。次回はいよいよ診断へ
今回の検査費用は、事前に案内されていた通りの33,000円。
次回は、今回の検査結果をもとに治療方針や費用の詳細な説明を受ける予定です。
先生の話を聞く限りでは、いきなり100万円ということにはならなさそうだけど、
最終的にそこまでかかる可能性もあるということを前提にしておくほうが、気持ちはラクかもしれません。



検査を受けてよかった!
がんばってるのは娘だけど、私も気持ちを整える時間になったな~。
と感じた1日でした。